犬の冬服選びはこれでバッチリ!選び方~ストレスない着脱で悩み解決
犬に冬服は必要?
『犬は寒さに強い』というイメージをお持ちの飼い主さんは多いのではないでしょうか。
しかし、「冬になると寒がって散歩に行きたがらない」など、飼い主さんによって様々な意見やお悩みがあるようです。
犬に冬服は必要なのでしょうか?ここでは、冬服を着せる必要がある犬種について紹介します。
シングルコートの犬種は冬服が必要?
犬の被毛は、『シングルコート』『ダブルコート』の2種類です。
ダブルコートは名前の通り、アンダーコートの上にオーバーコートと呼ばれる被毛で覆われています。
一方で、シングルコートは被毛がオーバーコートのみのため、ダブルコートの犬種に比べて寒さに弱いのが特徴です。
シングルコート | ダブルコート |
オーバーコート(上毛)のみ生えている | オーバーコート(上毛) アンダーコート(下毛)両方生えている |
大きな換毛期がない | 換毛期がある |
飼い犬の毛が『シングルコート』であれば、冬服を着用したほうが良いと考えられています。
シングルコートの犬種
シングルコートの犬種として、下記のような種類が挙げられます。
- トイプードル
- マルチーズ
- ヨークシャーテリア
- シーズー
- パピヨン など
体温機能を保つのは主にアンダーコートであるため、シングルコートの犬種には、冬服を着せてあげることをおすすめします。
▼トイプードルの毛についての記事はこちら
原産国が暑い地域の犬種
次に、飼い犬の原産国を確認してみましょう。
なじみのある犬種でも、原産国まで把握している人は少ないのではないでしょうか。
犬の被毛は、生まれた地域に合わせて発達してきました。
そのため、原産国が暑い地域で生まれた犬は、寒い地域の犬に比べて寒さに弱いと考えられています。
マルタ島生まれのマルチーズ
たとえば、マルチーズは地中海にあるマルタ島で生まれた犬種です。
マルタ島は暖かい地域のため、寒さに耐えられる被毛ではないマルチーズは、冬の寒さが苦手だと言われています。
このように、愛犬の原産国などによって、冬服を着せるか検討してあげると良いでしょう。
小型犬・子犬
小型犬や生まれたばかりの子犬は体が小さい分、体内に熱をためておくことが苦手です。
そのため、寒い時期は体温が下がり、体調を崩してしまう原因になりかねません。
子犬に関しては、ダブルコートだとしても、成長するまで体温調節が上手にできない可能性があるため注意しましょう。
▼犬の寒さ対策についての記事はこちら
愛犬のサイズの測り方
冬服を購入する前に、愛犬のサイズを測りましょう。
測る部分は首まわり、背丈、胴まわりの3つです。
具体的に、どのように測れば良いのか確認していきます。
背丈
背丈は首輪がついている位置から、しっぽの付け根までの長さを指します。
測り方や、測った際の犬の姿勢によっては誤差が出てしまうことがあるので、一度だけではなく、数回測るようにしましょう。
首まわり
首輪をつける位置を目安に、首回りを測ります。
首輪をつけていないときには、軽く喉ぼとけの位置を確認し、喉ぼとけより少し下のサイズを測りましょう。
測る際に、愛犬が暴れてしまって上手に測れない場合は、首輪のサイズを参考にしてみてください。
胴まわり
胴まわりは、飼い犬を横から見たときに、一番太い部分を測りましょう。
被毛の厚みがあるため、ゆるめに測定してしまいがちですが、実際に着てみたらぶかぶかになってしまう可能性があります。
測る際は、何パターンかの数値を書き残しておきましょう。
サイズ一覧表
下記は、サイズ一覧になります。
一つの目安として、自分の愛犬はどのサイズに当てはまるのか参考にしてみてください。
背丈 | 首まわり | 胴まわり | |
SS | 30cm | 25cm | 35cm |
S | 35cm | 28cm | 40cm |
M | 40cm | 30cm | 45cm |
L | 50cm | 40cm | 45cm |
LL | 60cm | 50cm | 60cm |
冬服の種類
犬の冬服は、犬種や自宅用、外出用などさまざまなタイプが販売されています。
それぞれの冬服の特徴や、選び方について紹介します。
素材で選ぶ
冬服は、愛犬の原産国、用途に合わせて購入するのがおすすめです。
生まれた土地が寒い犬種は、寒さに強い犬が多いため、かえって洋服を着るのがストレスになる可能性があります。
また、自宅と外の気温差がある場合、同じ冬服だと体温を上手く調節できないこともあるでしょう。
特に寒い地域は、冬になると自宅の温度が高く設定されている家庭も多いため、 自宅では動きやすさ重視の軽い素材、散歩の際はダウン生地など、上手に使い分けましょう。
耐久性で選ぶ
犬は散歩中に地面でゴロゴロしたり、公園で走り回ったりして汚れることが多いので、丈夫な洋服を選ぶようにしましょう。
耐久性を考慮せずに購入すると、思っている以上に買い変える頻度が多くなってしまうかもしれません。
購入する際に、汚れが落ちやすい洋服か、洗濯機で洗えるかなども確認しておくと良いでしょう。
着脱しやすさで選ぶ
着脱のしやすさも、選ぶ際に重要なポイントとなっています。
性格や犬種によっては、落ち着きがなく動き回るワンちゃんもいるでしょう。
たくさんボタンがついていると、着脱に時間がかかってしまい、飼い主さんの手間が増えてしまうだけではなく、愛犬にとってもストレスとなってしまうかもしれません。
初めて着せるときには、マジックテープですぐ脱衣できる洋服を選ぶと、お互いに負担が少ないでしょう。
おすすめの犬冬服
続いて、おすすめの冬服を紹介します。
冬服を初めて購入する際は、ぜひ参考にしてみてください。
ダウンベスト
寒い季節の散歩には、ダウンベストがおすすめです。
キルティング生地を使用しているダウンベストであれば、風を通さず、暖かさを保てます。
シングルコートで寒さに弱い犬種でも、ダウンベストを着れば、冬の散歩も楽しいものになるでしょう。
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(写真のワンちゃん・・・belle_soy.122さんのベルちゃん)
ハイネックセーター
首まわりまで包んでくれるハイネックセーターは、少し寒くなった秋頃から着せられるアイテムです。
首と袖が伸縮性のあるリブ編みであれば、リラックスして着ることができます。
スポーツをするのにもぴったりの洋服です。
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(写真のワンちゃん・・・ericocoffeeさんの椿ちゃん)
フリース
裏起毛のフリースは暖かく、着心地も良いのが特徴です。
かわいらしいデザインも豊富なので、1着持っているだけでバリエーションが広がります。
前開きタイプも販売されており、着せやすいのも魅力です。
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(写真のワンちゃん・・・uni_o6iiさんのうにちゃん)
防水ジャケット
雨や雪の日に大活躍の防水ジャケットは、1着持っていると便利です。
防水ポリエステルを採用しているジャケットであれば、冬のレジャーも一緒に楽しめます。
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(写真のワンちゃん・・・yucco327さんのロイちゃん)
ストレスなく冬服を着せる
犬が洋服を着たくないのは、次のような理由が挙げられます。
- 動きにくい
- 違和感がある など
犬の立場で考えたとしても、思いっきり走りたいのに、動きにくければ着たくないですよね。
無理やり着せることはせずに、なるべくストレスのない洋服選んであげましょう。
ストレスなく冬服を着せるコツ
最後に、ストレスなく冬服を着せるコツ紹介します。
洋服を観察させる
まずは、洋服を観察させる時間を作ってあげましょう。
犬には、『洋服を着る』という習慣がありません。
突然着せてしまうと違和感しかなく、ストレスにつながり、結果的に着てくれなくなるかもしれません。
着せるためには、『危険なモノではないよ』と、認識させてあげることが大切です。
着脱しやすい洋服を選ぶ
着心地の良くない素材や、着脱しにくいデザインだとストレスを抱えてしまいます。
冬服を着せるためには、複雑なデザインではなく、愛犬にストレスの与えない洋服を選びましょう。